朝、窯の栓をしにいくと、光が射していた。
800℃での素焼きをするために、200℃まで3時間、そこから600℃まで4時間、800℃まで3時間、のように時間をかけて炉内の温度を上げていく。
600℃あたりで、粘土の中の結晶に含まれる水分、結晶水がほとんど抜けるとされている。
結晶水の抜ける600℃までは窯の中に水蒸気がもくもくと立ち込めることになる。
窯の栓をはずしておいて、炉外に水蒸気を逃すのだ。
結晶水が抜けたら栓をして、熱を逃がさないようにする。
素焼きの時は、ものを重ねて積むことができる。できるだけ詰めて焼くことを推奨される。
30kWの電気窯は恐ろしくすいすいものを吸い込んでいった。